古民家で見つけたものシリーズpart2です。京都の田舎の古民家から見つかった面白いものを紹介していくシリーズです。
今回はリフォーム中のかやぶき屋根の古民家の屋根裏から木箱に入った大量の神社仏閣のお札が見つかりましたので、それを紹介します。

ススで真っ黒になった木箱の中には数えきれないほどのお札が詰め込まれていました。
昔からの風習で、お札を家の屋根裏に保管しておくと厄除けや火災除けになると信じられていました。
かなり汚れているお札もあったため、おそらく何代にも渡って集められたものなのでしょう。古いものはもう真っ黒になっていて文字が見えません…。

↑ 暦も入っていました。一番右の行に「嘉永二年」とみえます。この家は1849年、つまり江戸末期に建てられたのかもしれませんね…。棟札がまだ見つけられていないので、答え合わせが楽しみです。

↑ 比較的見やすいお札を撮影してみました。
北野天満宮や多賀大社のものもありました。厄除けのお札でしょうか。愛宕さんのお札は火災除けですね。
ちなみに上の牛王宝印の「感神院」とは祇園の八坂神社の明治以前の呼び名です。これも厄除けでしょうね。

↑ こんなものもありました。おそらく名前の通り、牛や馬のための護符でしょう。
牛や馬は昔から農家の生活には欠かせない動物であり、家族同然に扱われていました。その想いが形に残っているのですね…。
古民家には当時からの文化や生活の名残がたくさん残っています。
今後もこの「古民家で見つけたもの」シリーズを通して、昔の生活の一部をお届けしたいと思います。